消費者講座「消費者トラブルにならないために」 開催報告
普段の契約が消費者トラブルにならないよう、私たち消費者自身も「契約」についての知識が必要と考え、あらためて「消費者の契約」について、基礎から学べる消費者講座を企画しました。また、後半では、山梨大学の神山久美先生から、国や山梨県で消費者教育がどんな風に進められているのかについてお話をお聞きしました。
<日 時> 2016年11月18日(金)
<場 所> 山梨県立男女共同参画推進センター(ぴゅあ総合)小研修室
斉藤副理事長の開会の挨拶
講演 「契約の基礎知識」 花輪仁士 さん
山梨県弁護士会 消費者問題対策委員会委員長
NPO法人やまなし消費者支援ネット 副理事長
「契約とは」から始まり、契約の成立や効果、分析、意思表示に問題がある場合など、契約に関する基礎を説明をして頂きました。さらに、「消費者」と「事業者」ではさまざまな格差がありますが、民法ではこれを「対等な当事者」としているのに対し、消費者関連の法律は、この格差を補い、対応な立場となるようにつくられているとの説明がありました。(消費者契約法/特定商取引に関する法律/割賦販売法など)
参加者からは、「契約について、再認識するよい機会になりました」との感想がありました。
講演 「国・山梨県における消費者教育の展開」 神山 久美 さん
山梨大学大学院総合研究部 准教授
NPO法人やまなし消費者支援ネット 会員
消費者庁の「地方消費者行政強化作戦」の全国での推進状況や、山梨県では消費者基本計画の策定で強化作戦で設定している内容が、具体的数値目標となってきたことなど報告がありました。また神山先生も関わり作成されている「消費者教育の教材」について具体的な説明があり、わかり易く関心が持てる教材の大切さを感じました。
さらに「お買い物は投票行動」、「自分だけでなく周りの人々、内外の社会経済情勢や地球環境のことを考えて生活し、社会の発展と改善に積極的に参加する」消費者市民社会についてお話されました。 参加者から、消費者教育の現状をお聞きし、大切さを感じるとともに、期待の声が寄せられました。
最後に閉会の挨拶と引き続きやまなし消費者支援ネットへの協力をお願いして、閉会しました。